面倒と億劫の違いとは?使い分け方法や例文などを紹介

面倒と億劫の違いとは?使い分け方法や例文などを紹介

どうも、カネスズです。

私はこのブログもそうですが、文章を作成する機会がとても多いです。その際に

あれ?この字とこの字、同じような意味だけどどう違うんだ?

と思うことが多々あります。その中で、つい先日次の二つの漢字の使い分けに疑問を持ちました。

その漢字とは「面倒」と「億劫」です。

今回は、この二つの漢字「面倒」と「億劫」の違いと使い分け方法を調べてみたので、覚書き程度に記事にしておきたいと思います。

注意:私が自分なりに調べて解釈したものなので、参考程度に捉えてください。

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面倒と億劫の違いとは

私が普段からお世話になっているgoo辞書から引用すると、下記のように書かれています。

面倒:手間がかかったり、解決が容易でなかったりして、わずらわしいこと。また、そのさま

億劫:めんどうで気が進まないさま。

引用:goo辞書


一見すると、同じように見えますが「億劫」の説明には面倒という言葉が含まれていますね。つまり、億劫は面倒を包括しているということになります。分かりやすく言うと

面倒ではあるけど、億劫ではない」と言う文は成立しますが「億劫ではあるけど、面倒ではない」と言う文は成立しません。

そして、億劫の中で気になる記述があります。

それは「気が進まないさま」です。

これは、気が進まないという心情を表していることになります。この点が「面倒」と「億劫」の違いを表す、大きなポイントとなります。

例文を見ながら確認してみましょう。

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面倒と億劫を使い分けた例文

例文1:とある問題に取り組む際の一言

「この問題は面倒だけど、やりごたえがあるな!」

この例文は、問題を解くのに手間がかかるけど、やりごたえを感じている文ですね。この例文の面倒をそのまま億劫に変えた場合「この問題は億劫だけど、やりごたえがあるな!」となりますが、これは誤りです。

なぜなら、億劫は「気が進まないさま」を表しているのに「やりごたえを感じている」と言う矛盾を孕んでいるからです。

正しくは「この問題は億劫だ」となりますが、最初の例文とは意味が異なり、ただ問題を面倒に思い、やる気が起きない様子になってしまいます。

例文2:塾に行く少年の一言

「あ~塾行くの億劫だな~」

この例文は、塾に行くのをわずらわしいと思い、気が進まない様子を表している文ですね。この例文の億劫をそのまま面倒に変えた場合「あ~塾行くの面倒だな~」となりますが、これは正しいです。意味も、最初の例文と同じと考えても良いでしょう。

ただし、面倒と言う言葉だけで表しているので、気が進まない訳ではない可能性もあります。可能性としては「塾に行く道が複雑でわずらわしいと感じているだけで、行きたくないと考えてはいない」という意味にもなりかねません。まあ、例文からして億劫に感じているんでしょうけど……

このように、面倒と億劫では微妙な違いがある訳ですね。まだよくわからないと言う方は、とりあえず億劫は使わずに面倒を使っておけば、大抵は大丈夫でしょう。

おわりに

ここまで、面倒と億劫の違いと使い分け方法を解説してきましたが、いかがでしたか?

日本語は本当に難しいもので、自分でも気づかずに間違えていることが多々あります。今回のように、意味は似てるけど微妙な違いがあると訳が分からなくなってきますよね。

でも、こんな微妙な違いがあるからこそ、日本語は細かく幅広い表現を行うことが出来るのだと思います。

この記事が、面倒と億劫の使い分けで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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