どうも、カネスズです。
プログラマとして仕事をしていると、色々な言葉を知る機会があります。
という訳で、今回は面白いIT業界用語について書いていきたいと思います。
紹介する用語
今回紹介する用語は以下の5つです。
- モンキーテスト
- エビデンス
- 先祖返り
- パンくずリスト
- トロイの木馬
それでは、ひとつづつ見ていきましょう。
モンキーテスト
モンキーテスト?猿がテストでもするのか?
と思った方も多いはず。
半分正解です。
このテストは、猿なったつもりでテストをすることなのです!!
…というのは言いすぎですが、要はシステムを手順通りテストするのではなく
でたらめに動かし、設計段階では想像もしなかった動作をさせ不具合を見つけるテストです。
どんなテストなのかというと
- ボタンをトリプルクリックしてみる
- キーボードでめちゃくちゃに入力してみる
- 検索ボタンを押して、結果が出る前に印刷ボタンを押してみる
など色々です。
所説ありますが、このテストを行う際のでたらめな動きが猿に見えたことから
モンキーテストと言われたとかなんとか。
他にも、いたずらテストやレバガチャテストなんて呼び方もあるようで、
テスト方法もただ、めちゃくちゃに動かすのではなく、そのシステムの操作方法を
まったく知らない人に操作してもらって、目的の処理を行えるか、間違った操作をしても
対応できているか、なんかのチェックを行うこともあるらしいです。
エビデンス
エビデンスは、証拠という意味ですね。
IT業界ではシステムのテストを行った際に「ちゃんとテストしましたよー」
ということを証明するために画面のキャプチャーを撮るのですが、
このことをエビデンスを撮ると言います。
一体何が面白いのかといいますと、この”エビデンスを撮る”を略して
エビ撮りする、とも言います。
私は、新入社員時代先輩に
「テストする時エビ撮りもしてね」
と言われたのですが、私は
「海老獲り…?」
というようにパニックになりました。
私のアホずらを見て察してくれたのか、先輩は説明しれくれましたが、
とんでもない勘違いをしてましたね。
先祖返り
辞書を引いてみると
先祖が持っていた遺伝子が、突然現れること。
つまり、人に猿の様な体毛や尻尾が生えてくるような現象、だそうです。
一見IT業界とは関係なさそうですが、実はよく使われます。
IT業界では
先祖返り = デグレート
という意味になります。
デグレードとはアップグレードの逆、つまり、
システムの品質が低下したり、以前の不具合が再発
機能が使えなくなるなどのことですね。
この、以前の不具合が今頃再発する、以前のバージョンに戻る
という部分が先祖返りという単語に繋がるんですね。
パンくずリスト
パンくずリストは、このページの上部にもあります。
ホーム > IT
↑がまさにパンくずリストです。
ウェブページの階層を表したもので、今自分がサイトのどの部分にいるのかを
分かりやすく表示しているのですね。
名前の由来は想像がつくと思いますが、ヘンゼルとグレーテルが森に迷わないように
パンのかけらを落としていった…という部分が元になっているらしいです。
ITエンジニアは面白いことを考えますね
トロイの木馬
これは結構有名かもしれません。
マルウェアといってコンピュータに悪さをする、ソフトウェアの一種です。
トロイの木馬は、一見役に立つソフトに見せかけて利用者にダウンロードさせ、
そのコンピュータでデータの破壊や流出なんかをする悪いやつです。
名前の由来は
ギリシャ神話のトロイア戦争で使われた罠が元になっていると言われています。
ざっくりどんな罠なのか説明すると
- まず巨大な木馬を作りその中に兵士が何人も潜伏する。
- 敵軍が攻め込んできた時に戦わず、この木馬と捕虜用の兵士を一人放置しておく。
- その兵士は敵軍に、この木馬は勝利を象徴するもの、これが盗られない限り我々は勝利を約束されていると嘘をつく。
- それを信じた敵軍は、その木馬をもって陣地に戻る。
- 敵が寝静まったころを見計らって、木馬に潜伏していた兵士たちが出てきて大暴れ!
という感じです。
※かなりざっくり書いていますので、所々違うかもしれません
- 一見役に立つソフトに見せかける = 勝利を象徴するものと嘘をつく
- ダウンロードさせる = 木馬を陣地に持って行かせる
- データの破壊をする = 兵士が出てきて大暴れ!
↑を見るとマルウェアの一面と罠としての一面がほぼ同じですね。
ここまで似てると、このマルウェアがトロイの木馬を参考に作られた気さえしてきます。
終わりに
IT業界で使われる面白い用語について書いてきましたが、いかがでしたか?
名前は知っていても、どんな意味があるのか、由来は何なのかを調べてみると
面白いものが多いです。
是非皆さんも調べてみてください。
以上です。それでは!