システム開発における客先常駐(派遣)開発の特徴を開発者視点で解説!

どうも、カネスズです。

今回は、ITエンジニアの労働形態である、客先常駐開発について

開発者の視点に立って書いていきたいと思います。

以前の記事で様々な労働形態について簡単にまとめてありますので、

良ければそちらもご覧ください。

派遣?自社開発?ITエンジニアの働き方について紹介!

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客先常駐開発とは

客先常駐開発とはその名の通り、客先に常駐して開発を行うことです。

システム開発というのは、自社の人間だけで行うとは限りません。

高い技術が要求される場合や、ただ人員が足りない場合などに外部の企業から助っ人として

プログラマやSEを呼び、開発の手伝いをしてもらうということが多々あります。

この ”外部からの助っ人” の立場が客先常駐開発ということになります。

この客先常駐は一人で客先に行く場合もあれば、複数人で行く場合もあります。

しかし、複数人で客先に言った場合でも同じプロジェクトではなく、違うプロジェクトで

開発を行うと言うこともあるのでしょう。

新人さんは会社の誰かとチームを組んで一緒に客先に行くということが多いそうです。

客先常駐開発の特徴

自社開発の特徴としては以下の4つです。

  1. 携わるシステムがコロコロ変わる
  2. 常駐する会社ごとに人間関係を構築する必要がある
  3. 責任のある仕事が少ない
  4. 契約にもよるが、開発後の対応が無い

それぞれの特徴とメリット・デメリットについて解説していきます。

携わるシステムがコロコロ変わる

客先常駐は、ある開発プロジェクトの助っ人として客先に赴き開発を行います。

そのため、開発が終われば「ありがとう、さようなら」となってしまい、

プロジェクトから外されて別の開発を行ったり、また別の企業へ赴き

新しいプロジェクトに参加します。

この携わるシステムが変わるというのは、結構大変なんですよ。

その理由としては、開発に必要な知識を覚えなおさなければならないためです。

システム開発をする上で覚えなければならないことの一覧を以下にまとめます。

  1. お客さんの業務について
  2. システムの仕様・構成
  3. 開発における設計・コーディングの方法
  4. 使用する言語
  5. 開発環境の使い方

4・5については経験を積んでいくにつれてどうにかなるものですが、

1・2・3は毎回覚えなおさなくてはなりません。

この覚えなおすという作業がエンジニアさんの負担になることが多いです。

私も新入社員時代はとても苦労しました…

しかし、携わるシステムがよく変わるということは、多くのシステムに携われる

と言うこと。

つまり、知識や技術を幅広く身に付けるという意味ではとてもメリットになると

言えるでしょう。

まとめのメリット・デメリット

メリット

・多くのシステム開発に携わることができるため、技術の幅が広がる

・様々な業界の知識を身に付けることができる

デメリット

・開発ごとに覚えなおすことが多く、負担になりやすい

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常駐する会社ごとに人間関係を構築する必要がある

自社開発(自社パッケージ開発)や受託開発の場合、自社で開発を行うため、

人間関係を再構築する必要は少ないでしょう。

しかし、客先常駐となれば客先である会社ごとに人間関係を構築しなければならず

構築した後も、開発が終わればさようなら…

また別の会社で人間関係を構築しなければなりません。

その開発でしか接しないんだから、そこまで人間関係を構築する必要は

無いんじゃないの?という意見もあるでしょう。

しかし、システム開発において気軽に相談できる相手というのは必須です。

開発を行っていると、どうしてもわからない部分というのが出てきます。

そこを自分なりに調べて何とか答えを見つけ出すのもいいですが、

誰かに聞けばすぐにわかる場合がほとんどです。

学生時代の勉強であれば、時間を掛けて自分で調べることに重点が置かれますが、

社会では速さが求められます。

なので、いかに周りといい人間関係を築き、作業を迅速に進めるかが開発にとって

重要な部分になってくるのです。

新人さんの場合は、他人の家に放置される猫ちゃんの様な状態になってしまいますが、

IT業界は、変な人が多いものの接しやすい人が沢山いるので、安心していいと思います。

まとめのメリット・デメリット

メリット

・多くの人と接することができる

・以前常駐した会社の人と情報交換ができる

・嫌な人と開発をしなくてはならなくなっても、開発が終わればさよならできる

デメリット

・コミュニケーションに自信がない人は苦労する

責任のある仕事が少ない

開発を行う際は、プロジェクトマネージャ(以降PM)がそのプロジェクトをまとめ、

お客さんとの打ち合わせ、スケジュールの作成、予算・人員のを行います。

PMはプロジェクトの責任者であり、プロジェクトが成功するかどうかはPMに

かかっているといっても過言ではありません。

それに対して客先常駐の場合はシステムエンジニア(以降SE)やプログラマ(以降PG)

として会社に赴くことがほとんどで、仕事も設計書の作成・コーディング(プログラミング)・テストといった仕事がほとんどです。

そのため、比較的責任のある仕事が任されることはないでしょう。

気が楽、という点で見ればメリットに思えますが、中には仕事が物足りない・もっと

責任ある仕事がしたい! という方にはデメリットかも知れませんね。

まとめのメリット・デメリット

メリット

・責任のある仕事が少ないため、気が楽

デメリット

・やる気がある人には、物足りないと感じるかも

・責任があまりないため、給料も物足りないかも

契約にもよるが、開発後の対応が無い

上述してきましたが、客先常駐開発はいったん開発が終わればさようなら、

というのが一般的です。

そのため、自社開発や受託開発の様に開発後に起きた不具合や仕様変更に対しての対応を

行う必要がほとんどないでしょう。

この開発後の対応というのが厄介で、こちらは別の開発を始めているのに突然の不具合で

対応を迫られたり仕様変更を求められると、今の仕事と並行しなければならずかなりの

負担がかかる場合があります。

その点は、開発後の対応がほとんどない客先常駐開発にとって大きなメリットと

言えるでしょう。

開発後の対応があるとすれば、担当したシステムの仕様や作りについて

確認の電話が来るくらいで、以前の開発現場に行き手伝わされるということはありません。

まとめのメリット・デメリット

メリット

・開発後の対応が少ないため、今の開発に集中できる

デメリット

・特になし

まとめ

ここまで客先常駐開発について紹介してきましたが

いかがだったでしょう。

客先常駐は、人間関係の面が少し大変ですがそこが何とか出来れば

非常に楽しい開発形態だと思います。

(そこが一番大変ですが)

この記事が、IT業界への就職・転職を考えている方の参考になれば幸いです。

それでは今回はここらへんで。

それでは!!

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