どうも、カネスズです。
今回は、ＩＴエンジニアの労働形態である、自社開発について
書いていきたいと思います。
以前の記事で様々な労働形態について簡単にまとめてありますので、
良ければそちらもご覧ください。
目次
自社開発（自社パッケージ開発）とは
その名の通り、自社で開発して販売する形態です。
自社で開発をするという意味では、受託開発と同じに思えますが、
自社開発 ＝ 自社でシステムについて企画・開発・販売を行う
受託開発 ＝ 企業からの依頼でシステムの開発を行う
という違いがあります。
例えばセキュリティシステムを開発し、様々な企業に営業したり
WordやExcelの様なソフトを作り、企業・個人を問わず売り込んだり
するものが挙げられます。
自社開発の特徴
自社開発の特徴としては以下の４つです。
- 同じ製品に長く携われるため、仕事が安定しやすい
- 自社で開発を行うため、新たに人間関係を構築しなくていい
- お客からの無茶な要求が少ない
- 納期が比較的緩い
それぞれの特徴とメリット・デメリットについて解説していきます。
同じ製品に長く携われるため、仕事が安定しやすい
自社開発でない場合は、一つの開発が終わるとまた別の開発、それが終われば
また別の開発というように、同じ製品に長く携わるということがあまりありません。
そうなると、製品に関する仕様や作り・開発に関する知識を覚えなおす必要があり、
大変な部分があります。
しかし自社開発の場合は、開発を実際に行ったメンバーが開発後も
そのシステムで発生した不具合を修正したり、新たに機能を追加
さらにはユーザーへの窓口として働くなど、販売後も運用・保守という
様々な仕事があるのです。
なので、新たに何かを覚えるという負担が少なく、開発後は仕事の波が
安定している訳ですね。
（もちろん一生そのシステムに携わるということはないと思いますが）
この点はメリットではあるものの、技術の幅を広げるという意味では
デメリットかも知れません。
とある１つの技術を深めていくのは大切なことですが、それしかできないとなれば少し
残念な技術者になってしまいます。
自社開発は比較的余裕がある開発形態のため、自主的に他の技術を学ぶことも大切です。
まとめのメリット・デメリット
メリット
・製品に長く携わり、仕事が安定する。
・一つの技術を深めることができる
デメリット
・技術の幅を広げにくい
自社で開発を行うため、新たに人間関係を構築しなくていい
システムの開発というのは、その開発ごと（プロジェクトごと）にチームを組んで行います。
そのため、一番目の特徴ともつながるのですが、自社開発の場合は開発した製品に長く
携わることができるため、同じチームで仕事を継続することができ、チームが変わって
新たに人間関係を構築、ということがあまりない無いわけです。
そもそも、開発の形態として客先常駐という形態もあるのですが、
この形態は自社で開発を行わず、開発を行っている会社に社員を常駐させ
開発を手伝わせるというもの。
チームが変わるどころか、働く現場そのものが変わってしまい、人間関係の構築が
大変な形態なんです。
その点を考えると、自社開発の人間関係の構築が開発の都度必要にならないというのは
大きなメリットだと言えます。
（いろんな人と接したいという方にはデメリットですね）
まとめのメリット・デメリット
メリット
・人間関係の再構築があまりない
・チームのメンバーと中を深めることができ、相談がしやすい
デメリット
・人間関係を広げにくい
お客からの無茶な要求が少ない
お客さんからの依頼でシステム開発を行うと、認識の食い違いから仕様変更が発生したり、
お客さんのわがままから、機能の追加を追加料金なしでやらされるなど、無茶なことを言われ
る場面が多々あります。
しかし自社開発であれば、既に仕様や機能が決まっているものを開発し販売するため、
お客さんは仕様、機能を理解した上で買ったということになり、仕様の変更や機能の追加を
依頼されるということは少ないわけですね。
もちろんそれらの依頼が多ければ、アップデートとして対応することもあります。
まとめのメリット・デメリット
メリット
・お客さんからの要望がすくないため、ストレスなく開発ができる
デメリット
・要望を聞かずに自ら案を出して開発をするため、不要な機能を作ってしまったり必要な機能が抜ける可能性がある。
納期が比較的緩い
システム開発を行う上で一番大変なのが、納期を守ることだと私は思います。
お客さんからの依頼で開発を行う場合は、仕様の変更や見積もりミスなどで納期に間に合わず
徹夜・休日出勤などに陥る可能性があるのです。
しかし、自社開発の場合はシステムを完成させてから販売するため、
お客さんから納期が遅いとクレームが入ることが無く、仕様の変更が起きても柔軟に
対応することができます。
そのため、IT業界でよくある徹夜・休日出勤は比較的少ないです。
まとめのメリット・デメリット
メリット
・納期にあまりとらわれず、ストレスが少ない
・仕様の変更に柔軟に対応できる
デメリット
・納期が緩いことを理由にだらだらしがち（本人次第）
まとめ
ここまで自社開発（自社パッケージ開発）について紹介してきましたが
いかがだったでしょう。
自社開発は、システム開発の形態の中で一番人気があります。
私も自社開発してみたいものですね。
この記事が、IT業界への就職・転職を考えている方の参考になれば幸いです。
それでは今回はここらへんで。
それでは！！